個人輸入の関税はいくら?

【初心者向け】個人輸入の関税はいくら?計算方法と「16,666円の壁」を世界一わかりやすく解説

個人輸入の「関税」がわからない!計算方法から支払いまで初心者の疑問を全解決

海外のショッピングサイトを見ていると、魅力的な商品がたくさんありますよね。でも、いざ購入しようとすると「あれ、関税ってのがかかるらしい…」「一体いくら払うの?計算が難しそう…」と、不安になって手が止まってしまうことはありませんか?

「関税」という言葉の響きだけで、なんだか難しくて面倒なイメージを持ってしまいますが、ご安心ください。個人輸入の関税には、実は簡単なルールと計算方法があります。

この記事では、関税の知識がゼロの方でもスッキリ理解できるように、「そもそも関税って何?」という基本から、関税がかかる・かからないのボーダーライン、そして具体的な計算シミュレーションまで、一つひとつ丁寧に解説していきます。

この記事の要点

  • 関税とは、海外から商品を輸入する際に国に納める「税金」のことです。
  • 【最重要】個人輸入の場合、商品の価格が「16,666円以下」であれば、原則として関税も消費税もかかりません。
  • 関税がかかる場合でも、セカイモンを利用すれば、面倒な計算や税関への支払いは不要。2次決済時にまとめて支払えるので非常に便利です。
  • この記事を最後まで読めば、もう関税を恐れる必要はありません!

第一部:【超入門】そもそも「関税」って何?

まずは「関税」という言葉の正体から探っていきましょう。ここを理解するだけで、不安の半分は解消されます。

関税とは?なぜ支払う必要があるの?

関税とは、ひとことで言うと「海外から商品を輸入するときに、国(税関)に納める税金」です。消費税や所得税と同じ、税金の一種です。

では、なぜ関税が必要なのでしょうか。主な目的は「国内の産業を守るため」です。もし海外から安い商品が関税なしで大量に入ってくると、日本の同じような商品が売れなくなってしまい、国内のメーカーや農家が困ってしまいます。そうした事態を防ぐために、輸入品に一定の税金をかけて、国内製品との価格差を調整しているのです。

【最重要】関税がかかる・かからないの境界線は?

ここが一番知りたいポイントだと思います。個人が自分で使用するために輸入する場合(個人輸入)、関税には特別な免税ルールがあります。

それは、「課税価格が1万円以下」の場合は、関税と消費税が免除されるというものです。(※一部、革製品やニット、お酒など対象外の品目もあります)

「課税価格って何?」と思いますよね。それを次に説明しますが、このルールを商品価格にざっくり置き換えると、以下のようになります。

商品価格が16,666円以下なら、原則、関税はかからない!

まずはこの「16,666円の壁」を覚えておきましょう。この金額以下の商品であれば、ほとんどの場合、関税を気にせずショッピングを楽しめます。

「課税価格」とは?初心者がつまずくポイントを解説

先ほど出てきた「課税価格」こそが、関税計算のキモです。課税価格とは、その名の通り「税金を課する対象となる価格」のことです。

普通に考えると「商品の値段そのものじゃないの?」と思いますが、個人輸入の場合は特別なルールがあります。

個人輸入の課税価格 = 海外での小売価格 × 0.6

そう、なんと実際の購入価格の6割の金額を元に税金が計算されるのです。これは、個人使用の輸入品には卸売価格(だいたい小売価格の6割)を適用するという、消費者にとって有利なルールがあるためです。

このルールがあるからこそ、「課税価格1万円以下」のボーダーラインが「商品価格16,666円以下」(16,666円 × 0.6 ≒ 10,000円)になるわけです。

第二部:【実践編】個人輸入の関税はいくら?計算方法を3ステップで解説

それでは、16,666円を超えて関税がかかる場合、実際にいくら支払うことになるのか計算してみましょう。計算は3つのステップに分かれています。

STEP1:「課税価格」を計算しよう

まず、税金の計算の元となる「課税価格」を求めます。先ほどのルールを思い出しましょう。
計算式:課税価格 = 商品価格 × 0.6
※厳密には送料や保険料も含まれますが、ここでは分かりやすく商品価格のみで計算します。

STEP2:「関税額」を計算しよう

次に、課税価格に「関税率」を掛けて関税額を計算します。関税率は商品の種類によって異なります。
計算式:関税額 = 課税価格 × 関税率

STEP3:「消費税」も忘れずに計算しよう

輸入品には、日本の消費税もかかります。注意点は、消費税は「課税価格」だけでなく、「関税額」を足した金額に対してかかるという点です。
計算式:消費税額 = (課税価格 + 関税額) × 消費税率(10%)

最終的に支払う税金の合計は「関税額 + 消費税額」となります。

具体例でシミュレーション!3万円の革靴を買った場合の関税は?

それでは、海外サイトで30,000円の革靴(関税率30% or 4,300円の高い方)を購入した場合で計算してみましょう。

  1. 課税価格の計算
    30,000円 × 0.6 = 18,000円
  2. 関税額の計算
    革靴の関税率は特殊で、「課税価格の30%」か「4,300円」のどちらか高い方が適用されます。
    18,000円 × 30% = 5,400円。4,300円より高いので、関税額は 5,400円 となります。
  3. 消費税の計算
    (課税価格18,000円 + 関税額5,400円) × 10% = 23,400円 × 10% = 2,340円
  4. 納税額の合計
    関税額 5,400円 + 消費税額 2,340円 = 合計 7,740円

つまり、30,000円の革靴を購入すると、約7,740円の税金が追加でかかる計算になります。

品目別!関税率の目安一覧

関税率は商品の材質や種類によって細かく定められています。ここでは、個人輸入で人気の高い品目の目安をご紹介します。

品目簡易関税率の目安注意点
Tシャツ、Yシャツ、ズボンなど(ニット製以外)5%~10%程度材質により細かく分かれます。
セーター、カーディガンなど(ニット製衣類)10%前後免税の対象外になることが多い品目です。
革製のバッグ8%~10%程度ワシントン条約に抵触する革でないか注意。
革靴30% or 4,300円の高い方関税率が非常に高いので要注意。
本、CD、DVD無税(0%)消費税はかかります。

※上記はあくまで目安です。正確な税率は税関のウェブサイトで確認できます。

面倒な関税手続きは不要!セカイモンを利用するメリット

ここまで読んで、「やっぱり計算や手続きが面倒…」と感じた方もいるかもしれません。そんな方にこそ、セカイモンのような購入代行サービスの利用がおすすめです。

セカイモンでは、関税が発生した場合、利用者に代わって税関への申告と納税を全て行ってくれます。利用者は、2次決済の際に、国際送料などと一緒に算出された関税・消費税を支払うだけ。商品到着時に配達員に支払ったり、後から請求書が届いたりする心配はありません。

この「関税元払い」の仕組みにより、初心者が最も不安に感じる関税の支払いをスムーズに済ませることができるのです。

個人輸入の関税に関するよくある質問(FAQ)

Q. プレゼントとして送ってもらったものでも関税はかかりますか?

A. はい、かかります。商品が無償のギフトであっても、その品物自体に価値があると判断されれば課税対象となります。ただし、課税価格が1万円以下であれば原則免税なのは同じです。

Q. 関税はいつ、誰に支払うのですか?

A. 通常の個人輸入の場合、商品が日本に到着し、配達される際に、配達員(郵便局や国際宅配業者)に現金で支払うのが一般的です。セカイモンを利用した場合は、前述の通り2次決済時に支払います。

Q. SALEで安く買えた場合、課税価格はどうなりますか?

A. 実際に支払ったセール価格が課税の基準となります。例えば、定価が20,000円でも、セールで15,000円で購入したのであれば、15,000円を元に課税価格が計算されます。購入金額を証明できるインボイス(送り状)や領収書が重要になります。

まとめ:関税を理解すれば個人輸入はもっと楽しくなる!

複雑に見える関税も、ポイントさえ押さえれば決して難しいものではありません。

  • 個人輸入の強い味方、「16,666円の壁」をまずは覚えましょう。
  • 関税計算のキモは、実際の価格の6割で計算する「課税価格」です。
  • 革靴やニット製品は関税が高くなりがちなので、購入前にある程度の税額を把握しておくと安心です。
  • 計算や支払いが不安な方は、すべて代行してくれるセカイモンの利用が最も簡単で確実です。

関税は、ルールを知らないと損をしてしまうこともありますが、正しく理解すれば海外の素晴らしい商品を適正な価格で手に入れることができます。この記事を参考に、ぜひ個人輸入の世界に一歩踏み出してみてください。

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公開日: 2025年10月14日
更新日: 2025年10月14日
出典: 税関 Japan Customs